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■広報広聴委員会・行政視察(令和元年8月7日・8日)の報告 委員:増田克彦

広報広聴委員会・千葉県成田市・埼玉県大里郡寄居町の視察報告(2019.8.7〜8)

視察先1:千葉県成田市
視察テーマ:広報広聴活動について

  • 取り組みの経緯・内容
    広報広聴委員会は10名からなり、各5名ずつ広報委員会と広聴委員会の2部会から成り立っている。
      -広報委員会: 市議会だより、ウェブサイト、SNSを担当-
    -広聴委員会: 議会報告会、高校生との意見交換会
    ・広報委員会
     市議会だより「みんなのなりた」は親しみやすい紙面で、シンプルでありながら読み手の目を引く工夫がなされている。市民の写真を多く掲載する、ハイライト:暮らしに身近な議案をピックアップして最初のページに掲載する、硬い表現を避ける、市議会フォーカス:簡単な解説、など。
    ・広聴委員会
    「高校生との意見交換会」が特徴的な取り組みである。春休みに市内5校から5-6名。18歳に選挙権が引き下げられ政治や選挙が身近なものとなった高校生に最も身近な政治の学校である市議会に関心を持ってもらう。併せて議会の側が高校生の意見を聞く機会を作り出す。
  • 本市に反映できると思われる点
    ・「みんなのなりた」にみられる上記の編集方針はできる限り取り入れたいところである。
    ・「みんなのなりた」のロゴも柔らかくリズミカルで好感が持てた。
    ・「高校生との意見交換会」は若年層への働きかけとして類似なものをぜひ計画したい。
  • その他(感想、意見)
    ・広報部会と広聴部会との2部会制は興味深い。効率的な運営を可能としている。
    ・高校生との意見交換会は高校生をうまく「乗せる」工夫がされていてよかった。

    ・広報の目を引くインパクトについて考えていきたい。
    ・知人が載っていると探すので読まれる、ということになるほどと思った。

視察先2:埼玉県大里郡寄居町
視察テーマ:議会だよりの編集・発行について

  • 取り組みの経緯・内容
    ・市議会だより「お元気ですか、寄居議会です」は全国町村議会議長会広報コンクールにて;
      H25年度(第28回)奨励賞「編集・デザイン部門」受賞
    H26年度(第29回)入選 優良賞(第7位)受賞
    H28年度(第31回)入選 優良賞(第6位)受賞
    H29年度(第32回)入選 最優秀賞(第1位)受賞
    H30年度(第33回)入選 最優秀賞(第1位)受賞
    と、素晴らしい成績を連続して残している。
    ・特徴
     - 統一テーマを定めた表紙シリーズなど、多くの住民が登場…町民の声と連動したページ作り
     - 読みやすく、新たな切り口で議会や審議内容を伝える特集企画…一般質問の内容などはごく簡潔にし(長いと読む気が  しない)、詳細を知りたい人は
    動画へのQRコードで誘導
    …特集ページが第一優先で一般質問を切詰めることもある。エッセンスさえあればよい。…特集記事は議員が取材して執筆
     - 次ページの記事紹介や用語解説(一口メモ)など親しまれる工夫 
    ・編集会議が充実している(時間を費やしている)。
  • 本市に反映できると思われる点
    ・細かい点で学ぶべきことはたくさんあるが、基本方針として「何が読者を惹きつけるか、何を読者が知りたがっているか、どうだと読者が読みたがらないか」を常に突き詰めて改善を続けているところが大いに勉強になった。芯の太い方針のおかげでコンクール連続高位受賞があるのだということが理解できた。
    ・一朝一夕でコンクール最優秀賞が取れたというわけではない。ある程度長期的スパンで改善をしていくことができればいいと思う。そのためにはある程度の期にわたって委員を続けたほうがいいのではないか。
  • その他(感想、意見)
    ・特集のネタが尽きないかという疑問に、議会が充実していれば尽きることはない、とのこと。
     いい話でした。
    ・藤枝の市議会だよりを見て「集合写真は誰も見たがらないものだ」確かにそう思う。

    ・町民の写真とコメントがたくさん掲載されている。成田の感想でも書いたが知人が掲載されている
     と多くが読む気になるというのは確かで、取り入れていきたいところである。